生い立ち(市役所職員)

目安時間 8分

市役所職員として働いていました。

新卒で3年弱 勤めたメーカーを辞めたあと

正規職員として採用していただき、

6年ちょっとの期間、地方公務員だったわけです。

 

所属する自治体、配属される部署にももちろんよりますが

自分が6年で経験したいくつかの所ではみな共通して

業務自体はさほど難しいわけではなかったです。

(生意気に聞こえたらごめんなさい。。)

 

 

【教育委員会事務局】

入庁して初めての配属先は教育委員会事務局でした。

教育委員会、と聞くとなんかちょっとカッコよくて凄そうですが(自分だけ?)

実はその自治体の職員(役所の人)が普通に異動して働いてるだけです。

 

というわけで、教育現場で働いたことなんてあるはずもなく、

公務員として働くのも初めてで イロハもアイウもわからない自分でも

行けと言われて行って、働けと言われたら教育委員会で働けるんですね。

 

そこで3年間、小中学校施設の施設管理だとか、学校給食に関するアレコレだとか

そんなことを担当していました。

 

小学校の統廃合、建て替えに携われたのもいい経験になりました。

地域住民や学校の先生たちと協議を重ねて、あらゆる事項の落としどころを探ってく。

自分の母校が出来た時も誰かがこんな事をやってたんだなぁ、と

初めてそういう仕事をする人という存在・概念が自分の中に生まれました。

 

 

【市長公室】

次に配属されたのは、市長公室という部署で、

市長秘書だとか総合調整だとかっていう業務を行うところ。

 

これも名前や概要だけ聞くと、すごいって言われそうだけど

そんなことは全然なくて、やることはそんな難しくなかったです。

精神的には負担に感じることが多かったですが。

 

ぺーぺーの自分でも各部の部長さんと仕事のやり取りをさせてもらったり

市長に同行して色々な会議やイベントを特等席(のすぐ近く)で見学したり

市全体のこと俯瞰するような仕事が比較的多かったです。

 

色んな部署の方と仕事でお話するので、役所内でも顔が広くなりました。

ただ、お話の内容と言えばお願いすることばかりだったので、

いい印象を持たれてたかというと、そこはあんまり自信がありません。

 

また、議員とのやり取りも比較的多くなりました。

これは相当にストレスでしたが。

議員だからといって何で へこへこしないといけないのかよく理解していなかったので

気を遣いまくっている上司にこちらが気を遣うのに疲れた、という感じです。

 

市民よりも関係者(しかも偉い人)とのやり取りが圧倒的に多い部署でした。

 

 

【支所】

市町村合併をする前の旧町村地域には市役所の支所がありますが

市長公室の後は その一つに配属されました。

 

市長公室の時とは打って変わって、かなり狭い範囲での仕事となりました。

仕事の内容が簡単というのは当然変わらず(いや、増したか)

関わる人の数や立場も変わり、精神的にも負担はすごく少なくなりました。

 

 

【選挙管理委員会事務局】

最後の配属先は選管事務局。

ちょうど選挙がある時期で、応援という形で勤務を命じられました。

 

選挙に関する知識は得られましたが

「間違っちゃいけない」のプレッシャーは

自分の経験の中では一番大きい部署だったように思います。

 

超短期間でしたが、すごく疲れた気がします。

 

 

【主業務以外の業務動員】

市役所職員の仕事は自分が配属された部署の担当業務だけじゃなくて、

主に土日になりますが、他の部署が主催する行事に駆り出されることも多かったです。

 

地域のお祭りやイベント(駐車場整理だったり、イベント運営本部の人だったり)

や、選挙(投票事務、開票作業など)のスタッフなどが代表的な例です。

 

あと、忘れちゃいけないのが災害時の対応。

大雨や地震が一定の規模以上になると、指示された拠点に行かなくちゃいけない。

一番家族と居たい時に離れなくちゃいけない、

市民のためとは言え、これは結構モヤモヤしました。

 

 

【公私の境】

市役所職員として働いていて、結構なストレスだったのは

勤務外の時間もでした。

 

「あいつは公務員」という目で見られ(てるような気がして)

どこか羽を伸ばしきれないというか、いつも少し気を張ってるというか。

「公務員だから、、」 「公務員なのに、、」 に四六時中 縛られてて

どこで誰に見られてて、いつ何を言われるかわからない、みたいな。

そういうストレスがありました。

大して給料ももらってないのに。

 

 

【収入】

公務員の給料は(少なくとも自分がいた自治体の給料は)低かったです。

民間企業に勤めている親友の給料と比べると笑えるくらい少なかったです。

 

公務員は安定している、と言っても、かなり低い位置での安定、という事です。

ですがこれを言っても世間はあまり信じてくれず、

謙遜してるんでしょ、とか、そうは言っても貰ってるんでしょ、とか、

妬まれないように低く言ってるんでしょ、とか、とか、、

 

退職金は民間よりも高いですが、これは定年までちゃんと働いたら、という前提付き。

少しでも自己都合で早く退職したら、金額はガクッと下がります。

 

 

【再転職を決意】

このまま低い給料で働き続け、

昇格しても増えるのは責任とストレスでお金はそんなに増えない、

それを60歳(さらに伸びるかもだし)まで ずーーーっと我慢しないと報われない。

 

これを考えだしたら、まだ20代のうちに転職した方がいい という結論になりました。

 

どうせ1日8時間という同じ時間を取られるなら、

まだもう少し難しい事もできるという余力があるので

その分高い給料をもらえるところで働いた方が良いと考えたのです。

 

貧乏生活を60歳まで続け、その後退職金で余裕のある生活をするよりも、

今すぐもう少し余裕のある生活をしたい、と。

 

実際、退職の挨拶回りをしたときに、周りの先輩方には

「自分も若かったらそうしてると思うよ」って仰る方が多かったです。

「もう若くないからどこも転職先なんかない。しがみ付くしかない。」って。

まぁ多分、探してすらないんだとは思うのですが。

 

 

そんなこんなで、地方公務員として6年働き、

また転職することにした、というわけです。

 

 


エビ五郎

副業実践人

エビ五郎

7歳と5歳の子どもの親をしているヒトです。 本業収入(会社員給料)以外にも自由に使えるお金がほしいと常々思っていましたが、ようやく実践してみようと立ち上がりました。 忙しいあなたの代わりに、同じく忙しい私が 副業にまつわるあらゆるモノ/コトに関し リサーチ&トライ&エラーを繰り返します。 そしてその過程で得られる何かをキャッチ&リリースします。 メルマガ登録していただけると より効率よくお届けできますので、 ぜひ上のボタンからよろしくお願いします。